青い空に白球がどこまでも飛んでゆくのを夢見ながら
今日もこの日本のどこかで高校球児の夏がおわる。
部室の壁には「夢はゆめだから夢なんだ」と
過去の先輩が記したであろうその落書きに
意味わかんね―よっ痰を吐きかけた一つ上の先輩の背中が
小さくもチカラ強く感じた。
3年間通ったこのグランドにはいい思い出なんて無い。
辛くて悔しくて辞めたい
挫折悔い汗涙血ゲロ怒号
の何千分の一に喜びがある。
その喜びが年月を追って何百文、何十分の一となり
今僕の背中を押してくれる。
あふれた感情が涙となり、遠い遠い夏の記憶は
決して忘れられない人生の宝になる。
だから人は泣くのだ。
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