2011年2月18日金曜日

苦通勤電車

ライブの帰り、24時半頃の新宿駅より中央線に乗った。
今までにない混みかたで怪我人がでるかと思うくらいの混雑
新宿から阿佐ヶ谷まで各駅停車の中 東中野あたりで窮屈すぎて
汗がじんわり湧いてきた。
中野に到着すれば多少楽になるかと思いきや下車する人より
乗車する人が多くて額にかいた汗は頬を通過しあごの下まで到着していた。
拭こうにも両手も動かせない程の窮屈で汗が拭けない。
やばい、やばい、汗垂れる~
あーーーーーー垂れたーーー
汗のしずくの行き先は僕の前に座っている人が読んでた小説に
ポツリと落ちた。
やっば!!
小説を読んでるお兄さんは僕を凝視した。
時間にして数秒
沈黙を破いて出た言葉は
「す、す、すいません。その本にゃにゃ泣けますよね??」
俺の顔面の全てを喜怒哀楽の哀に変えて全力で演じて見せた。

今度は短くて長い沈黙をそのお兄さんはゆっくりと払いのけ
「これ、参考書ですけど・・・」
と電車の音にかき消されそうな声で呟いた。

阿佐ヶ谷を降り外の雨を見たとき
ホームのアスファルトに落ちたしずくは汗じゃなくて
涙だった。

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